もっと! D・Z・リーバーマン、M・E・ロング著
人操る神経伝達物質の物語
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「もっとやる気を出せ」とか「もっと集中しなきゃ」と言われ続けて幾年か。しかし、本書を読んでいくらか合点した。よくも悪くもドーパミンのせいだったのだ。
ドーパミンとは、脳内の情報伝達を担う神経伝達物質である。気分の高揚をつかさどる物質とされたことで「快楽物質」と呼ばれたこともあった。しかしその後、ドーパミンが分泌されるのは予想外の良いこと(報酬)があると感じたときであることが判明した。
たとえば、恋...
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