春秋
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公開中の記録映画「もったいないキッチン」には福島の原発事故で料理への考え方を変えたシェフが登場する。地元産のネギを、ふだんは食べないネギ坊主までドレッシングやピラフに仕立てる。「みんなで考えていくと、捨てる部分が美味(おい)しい料理に変わる」という。
▼期限切れの加工品、傷んだ野菜、そして昆虫食――。食べられるか否かは飽食な社会が恣意的に決めている。ルールの目盛りを少し動かすだけで、深く考えずに捨て...
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