小宮山宏(23)国際化
各国大学のトップと議論 優秀な留学生確保へ奨学金
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アカデミアの世界も実はソサイエティーというか人間関係を大事にする。助教授時代から始めた化学的気相成長法(CVD)研究で、私はスタンフォード大のマクベッティー教授と、マサチューセッツ工科大(MIT)のジェンセン教授と競っていたが、国際学会でトップの講演者にはいつもこの2人が選ばれていた。
要は彼らが学会の日程やプログラム、主要なテーマを決める。海外勢との競争を勝ち抜くには、単に研究成果だけでなく、こ...
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三菱総合研究所理事長の小宮山宏さんは2005年から4年間、東大総長を務めました。学問の世界に閉じこもることなく、専門の工学を社会の課題解決に生かそうと奮闘してきた行動派の学者です、化学、医工連携、そして地球環境問題と学際的な探究を続け、大胆な東大改革にも取り組みました。果敢な挑戦を続けたその歩みをたどります。
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