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朝井まかて「秘密の花壇」(262)

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十一章 花々の影 16

お百合は夜となく昼となく恨み言を言い散らし、とうとう悶死(もんし)した。

文政元年の二月だ。もう十数年になる。

あの頃は『八犬伝』の三輯(しゅう)を執筆していた。

読者の前に最初に登場させた美しい犬士、犬塚信乃(いぬづかしの)を描くのに夢中であった。元服まで女装して育てられたという生い立ち、太刀は足利家の宝刀である村雨丸(むらさめまる)、そして幼い頃よりの許婚(いいなづけ)...

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