大型ファンドの売買活発度 海外IT株型が高く
投信番付
株式売買の活発度を測る売買代金回転率という指標がある。売買代金が時価総額の何倍かを測るもので値が高いほど売買が活発だとされる。この考え方を投信に適用し大型ファンドの売買動向を分析した。1年間の設定額と解約額の和を、純資産残高の期首・期末平均で割った値を「売買回転率」とした。

売買回転率が高かったのは「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」。海外IT株を投資対象とする両ファンドは好成績を受けて、売買が多くなった。売買回転率が低かったのは「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」など。運用成績がふるわず、売買が少なかった。
「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」は海外株式型で好成績ながら売買は少なめ。長期保有目的の投資家が多く、解約が少なかった。
(QUICK資産運用研究所 清家武)
