4~9月決算後に上昇した銘柄 上方修正組が上位占める
日本株番付
3月期企業の2020年4~9月期の決算発表がほぼ終了した。日経500種平均株価の採用銘柄の3月期決算企業について、発表前の9月末からの株価上昇率を調べたところ、上位は発表とともに今期の業績予想を上方修正した銘柄が並んだ。

上昇率が最大だった日本製鋼所は、21年3月期の連結純利益が前期比30%減の65億円と見込む。従来予想(57%減の40億円)から25億円ほど上方修正した。想定より産業機械事業の売り上げが増加し、固定費の削減も進んだため。決算発表翌日には年初来高値(2725円)を更新した。
2位のアドバンテストも21年3月期の連結純利益(国際会計基準)を従来予想から67億円ほど上方修正した。スマートフォン向け半導体の検査装置の出荷が回復している。
共同出資するコンテナ船会社の収益回復などを受け、予想を上方修正した川崎汽船、商船三井の株価も大幅に上昇した。
トプコンは修正はなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大で遠隔医療用機器の需要が高まるとの思惑から急伸した。
