SDGsとは 「持続可能な開発目標」、企業や市場も重視
きょうのことば

▼SDGs 「Sustainable Development Goals」の頭文字から取った略語で、国際社会が協働して地球規模で取り組むべき目標がまとめられている。2015年9月の国連サミットで採択され、先進国を含む世界全体で2030年までの達成を目指す。15年までのミレニアム開発目標(MDGs)の後継目標と位置づけられる。

「誰一人取り残さない」という理念の下、経済や社会、環境などの分野における17のゴール(目標)と、関連する169の具体策などで構成する。日本政府は19年末にSDGs指針を改定し、「あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現」「生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」などを優先して取り組むべき課題にあげている。
金融市場では環境や社会課題への配慮を評価する「ESG(環境・社会・企業統治)」に注目した投融資が広まっている。ESGの考え方と共通点の多いSDGsを経営指針に取り入れる企業が増加。自社の事業や社会貢献活動をSDGsの目標と関連付け、財務・非財務を合わせた統合報告書などで開示する企業が増えている。