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朝井まかて「秘密の花壇」(253)

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十一章 花々の影 7

ぼんぼん、ぽろろんと、明るい木の音が弾む。

三月の陽溜(ひだ)まりの縁で、兄妹の小さく丸い後ろ姿が並んでいる。太郎は数え五歳、妹の「次(つぎ)」は三歳になった。

座敷で相対している書物屋は風呂敷を結びながら、「お孫様たちは何を弾いておられるのです」と不思議そうだ。

「あれか。あれは木琴(もくきん)と称す楽器だ」

黒檀(こくたん)の音板が十三枚並び、檜(ひのき)の台座は箱状であ...

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