小宮山宏(5)アメフト
2年生でレギュラー出場 QB諦め、センターへ抜てき
[有料会員限定]
東大に入ったらやろうと決めていたことがある。アメリカンフットボールだ。戸山高校にはタッチフットボール部があり、防具をつけたユニホーム姿が格好よかった。新しいスポーツでキラキラと輝いているようにみえた。そんなささいな動機からだったが、東大合格後まもなく、入学式の前に部室を訪ね入部を志願した。気合は十分だった。
毎日、午後3時ごろから日暮れまで、駒場キャンパスの陸上競技場で練習があった。東大アメフト部...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1110文字

三菱総合研究所理事長の小宮山宏さんは2005年から4年間、東大総長を務めました。学問の世界に閉じこもることなく、専門の工学を社会の課題解決に生かそうと奮闘してきた行動派の学者です、化学、医工連携、そして地球環境問題と学際的な探究を続け、大胆な東大改革にも取り組みました。果敢な挑戦を続けたその歩みをたどります。