ロシア「銀の時代」(7) エレーナ・グロー「スカーフをかぶった女(スカンジナヴィアの王女)」
東京外国語大学教授 沼野恭子

美の十選
2020/10/26付
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日本経済新聞 朝刊
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ロシアの画家で詩人のグロー(1877~1913年)は「銀の時代」を象徴するような芸術家である。印象派からネオプリミティヴィズム、未来派へという変化が加速度的に進んだ当時のロシアにあって、いずれの要素も持ち合わせた「シンクレティズム(混合)」の独創的な世界を体現したからだ。詩や短編・戯曲の交じった本に自身のイラストを添え、抒情(じょじょう)的な詩的言語と繊細な絵画言語が一体であることを示したことも…

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