海神(わだつみ)の島 池上永一著
喜劇の中で沖縄問題を風刺

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2020/10/24付
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日本経済新聞 朝刊
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冒頭を読んで、え? これが池上永一なの? と思った。山田風太郎賞を受賞した前作『ヒストリア』でも、肉体と魂が分離した一人の女性を主人公にして、沖縄とボリビアの歴史を物語る手法に驚いたけれど、それでも重厚でシリアスな沖縄の歴史物語を紡いできた作者の姿勢は強くあった。ところが今回は軽いのである。現代の日本を舞台に沖縄三姉妹の破天荒な冒険をスラップスティックに物語っているからだ。でもこれが何とも楽しく…

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