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歩く大阪・読む大阪 平田達治著

渾身の都市論 歴史を追体験

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練達のドイツ文学者による渾身(こんしん)の大阪論である。「歩く/読む」都市と聞いて想起されるのは、前田愛の名著『幻景の街 文学の都市を歩く』であろうか。同書では、作品ひとつごとに「描かれた都市」が前田一流の巧みな叙景を通じて「復原」されていく。他方、500ページに及ばんとする大部な本書では、主題・副題に示されるように、「読む」対象はすべて大阪を舞台とした作品にほかならない。

二部構成の本書で最初に...

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