潜在能力の開花へ自立促せ 地方創生の視点
山崎朗 中央大学教授
[有料会員限定]
ポイント
○地域間格差の指標は60年代ピークに低下
○人口減に伴う長期的課題への対応手薄に
○東京と地方の間の階層性の緩和が不可欠
○地域間格差の指標は60年代ピークに低下
○人口減に伴う長期的課題への対応手薄に
○東京と地方の間の階層性の緩和が不可欠
東京都の人口社会増減をゼロにするという地方創生の重要評価指標(KPI)は実現不可能と考えられてきた。だが2020年5月、コロナウイルス感染拡大により、このKPIは図らずも実現することとなった。
7月も東京都の人口は流出が流入を上回る社会減となっている。ただし東京都の人口社会増...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り2649文字