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春秋

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秋の澄んだ青空に、はけで軽く粉をはたいたような、真綿を薄く引きのばしたような白い雲が浮かぶ。気象の世界では、「巻雲(けんうん)」と呼ぶ。上空1万メートルの高みで、日の光を受けて輝く。その繊細な美しさから、「絹雲」と表記する辞書もある。さながら天女の衣のようだ。

▼いわし雲、おぼろ雲、入道雲……。戦時下の国民学校の国定教科書に、さまざまな雲の特徴を学ぶ章があったという。いわゆる「昭和ひとけた」の世代な...

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