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予測不能な時代を快適に ソロ活に達成感・やりがい

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

「日常」が変わった2020年。便利さや効率重視で生きてきたミレニアルズにも少しずつ意識変化が出てきた。

釣りは他人と適度なコミュニケーションが取れるとしてはまる人も

在宅ワークはまさにミレニアルズが求めてきた効率的な働き方ではあるが、孤独を感じやすいというデメリットもみえてきた。「リモート会議以外、人と関わることや友人との会話が激減し、日中独りぼっちで仕事をしているのは心細い」(25歳女性)と、あえてカフェに行って仕事する日をつくっている人も少なくない。

会話のない分ペットを飼ったり、植物を育てながら癒やされているという人たちは、心穏やかになるという。

新たな趣味をみつけて、自分のメンタルや周囲とのコミュニケーションが良くなった人もいる。

「メンタルをやられないための一番は筋トレ!」と豪語するのは28歳の社会人女性。コロナを機にジムをやめ、ユーチューブを使った「宅トレ」を続けている。

最初はユーチューバー竹脇まりなさんの動画で運動。8月中旬からはストレッチ系の「オガトレ」を始めた。「ネコ背解消」と「巻き肩解消」トレーニングを集中的に行った結果、猫背が改善し身長が2センチ伸びたという。

ただし、彼女にとって結果は付随的なもの。一番大事なのは、やり続けているから「今日もやった! えらい!」と自分を褒めること。竹脇まりなさんが人気な理由も、ダンスのあとに「お疲れさまでした! よく頑張りました!」と褒めてくれるのがうれしいから。自分にできることを続けて、自己効力感や自己肯定感を増すことにつながっているという。

28歳社会人男性は、彼女と遊びに行った熱海で、たまたま釣りをしている人を見て初めてチャレンジしたところ、すっかりハマってしまった。ゲーム的な面白さや釣れた時の達成感はもちろんだが、それだけではない。他の釣り人との程よい距離感でのコミュニケーションが心地よいという。

初心者には親切にアドバイスしてくれたり、釣れると「おめでと~」とか「良いアジだね~」と褒めてくれる。顔なじみとなり、様々な年齢の釣り仲間ができ、コミュニティーが広がった。夜中に集合して早朝から釣りを楽しむなど以前では考えられないほど行動的になったという。

さらに、釣った魚を持ち帰り、家でさばいて料理をすることも楽しいと思うようになった。家族で一緒に料理をし、釣った時の話などで会話も弾む。もともとインドア派だった男性は日焼けして筋肉もつき、明るくなったと周囲に言われるまでになったという。

一人でキャンプをする「ソロキャン」も、コロナでますます人気となっているようだ。近くに同様のソロキャン人がいたりして、適度な距離を保ちながら交流も楽しめ、コロナ時代のソーシャルディスタンスの維持に合っている。もともと自分のペースやスペースを大切にしたいミレニアルズに好まれる理由の1つかもしれない。

予測不能な時代を不安や孤独感にさいなまれることなく、心身ともに快適に過ごすために、それぞれ、メンタルを維持でき自分が心地よくハマるものをみつけようとしている。時間の使い方も、一瞬の喜びや楽しみでなく、やりがいや達成感があり人として成長を促してくれる作用のある体験を求めている。

(ブームプランニング代表 中村泰子)

[日経MJ2020年10月16日付]

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