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高速鉄道の進化を体感 リニア・鉄道館(名古屋市)

おもてなし 魅せどころ

NIKKEI MJ

リニア中央新幹線の関連施設といえば「山梨県立リニア見学センター」(山梨県都留市)が有名だが、都市部でも乗車気分を体感できる施設がある。それがJR東海が運営する「リニア・鉄道館」(名古屋市)だ。2011年3月の開業から9年半の来館者数はのべ約525万人。超電導リニア「MLX01-1」や大正時代からの車両のほか、新幹線の運転シミュレーターなども併設し、鉄道ファンだけでなく家族層を中心に支持を集める。

リニア・鉄道館では世界最速を記録した機関車、新幹線、リニアの車両を展示

リニア・鉄道館には名古屋駅からあおなみ線で20分あまりの「金城ふ頭」駅から徒歩2分で到着する。駅を挟んで反対側にはテーマパークの「レゴランド・ジャパン」が位置しており、午前から訪れると両施設とも楽しめる立地だ。

延べ床面積は東京ドームのグラウンドとほぼ同じ、約1万4000平方メートル。JR東日本の「鉄道博物館」(さいたま市)や、JR西日本の「京都鉄道博物館」(京都市)と比べれば半分程度の広さだが、「高速鉄道の技術の進化に焦点を当てている」(リニア・鉄道館の岡田章副館長)という点が同館の特徴だ。

入場してすぐの展示場では、当時の世界最速を記録した3両の車両が目に入る。蒸気機関車、新幹線試験電車、超電導リニアだ。超電導リニアは03年に当時の世界最速、時速581キロメートルをたたき出した車両だ。迫力のある光景に目を奪われるほか、高速鉄道の形状の変化なども見てとれる。

最初の展示場を抜けるとメインの広場にたどり付く。30を超す歴代の在来線や新幹線の車種を見学できる。屋外施設では07年にデビューした「N700系」の展示が19年から始まった。

同館の目玉の1つが超電導リニア展示室だ。時速500キロの世界が模擬体験できるミニシアターでは、実際にリニアに乗車した気分が味わえる。磁力を使ったリニアの動きの仕組みも複数の体験装置で紹介する。

新幹線や在来線の運転シミュレーターも子どもたちを中心に人気を集める。新幹線は実物大の運転台、在来線は職場や研修施設で使う訓練装置をベースにしたという本物に近い質の高さを前面に出す。国内有数の約220平方メートルの広さを誇り、東海道新幹線の沿線を再現した鉄道ジオラマも見どころだ。

客層の約8割は家族層で「3世代で訪れる来館者も多い」(岡田副館長)という。埼玉県から訪れた60歳代の女性は「夫と電車が好きな孫2人の4人で来ました」と話した。幅広い年齢層で鉄道の現在や過去にとどまらず、リニアという未来も楽しめる点が同館の魅力となっている。

(名古屋支社 野口和弘)

[日経MJ 観光・インバウンド面 2020年10月5日付]

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