朝井まかて「秘密の花壇」(220)

朝井まかて「秘密の花壇」
2020/10/1付
情報元
日本経済新聞 夕刊
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その他

〈あらすじ〉 曲亭馬琴が切りひらいた江戸読本は、挿画を葛飾北斎が担ったこともあって読者に浸透した。精力的に戯作をこなし、ついに『南総里見八犬伝』に乗り出す。一方、師と仰いだ京伝は疎遠のうちに病で没した。

九章 天衣無縫 30

文政三年秋、宗伯(そうはく)に僥倖(ぎょうこう)が訪れた。

町医から士分の医師に取り立てられたのである。

大名、松前美作守(まつまえみまさかのかみ)が『八犬伝』の愛読者で…

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