赤神諒「太陽の門」(213)

赤神諒「太陽の門」
2020/9/27付
情報元
日本経済新聞 朝刊
共有
その他

ブランカを安全圏へ逃すだけの力はもう、リックに残されていなかった。投降すれば、処刑される結末は見えていた。いや、彼女の美貌なら、生き延びられるかも知れないが、気位の高い彼女にとって、最悪の恥辱に耐えねばなるまい。

リックの心を読んでいるように、ブランカがぽそりと呟(つぶや)いた。

「もしリックが死んだら、あたしも死ぬから」

もしかしたら彼女にとっては、まだしもまし(ヽヽ)な選択肢かも知れない。

二…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]