春秋

2020/9/12付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

「野分だちて、にはかに肌寒き夕暮のほど……」。みかどは、今は亡き最愛の更衣や、実家に出してしまった若宮を慕い、月を見やった。源氏物語の冒頭「桐壺(きりつぼ)」の一節である。草や木がざわざわと揺れる気配に常ならぬものを感じ、もの思いにふけっていたのだろう。

▼さて、国会周辺にも解散風が、渦を巻きはじめたようである。時に生暖かく、そして、ちょっと生ぐさく吹きつけては、衆院の先生方を浮足だたせている。週…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

関連キーワード

電子版トップ



[PR]