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一人称単数 村上春樹著

この世界のいくつもの中心

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ちょっと奇妙な体験を語る7編と、プロ野球球団への偏愛を語る「ヤクルト・スワローズ詩集」の全8編の短編集。最後の「一人称単数」だけは単行本のための書下ろしで、そのまま単行本の表題になっている。するとこれは、全体を統一するために置かれた扇の要のような一編なのかもしれない。

なるほど、三人称の語りはなくて、語り手の自称は「僕」「ぼく」「私」、みんな一人称単数だ。神戸で育ったり若くして小説家になったり音楽...

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