松浦晃一郎(29)日本に戻って
世界遺産登録を手助け 日仏交流にも尽力
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2009年11月にユネスコの事務局長を退任し、翌年1月に日本に戻ってきた。
当初は海外出張が年10回ほどあったが、いまは半分ぐらいにしている。国内の会合出席や講演が増え、新型コロナウイルスによる外出自粛を別にすると、かなり忙しくしている。
文化関係の仕事で代表的なものは、「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」の会長である。京都で世界遺産に指定された17の寺院、神社などを中心に茶道、生け花などの無...
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第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。
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