松浦晃一郎(26)アフリカ支援
無形文化遺産の登録後押し 事務局長再選の追い風に
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サハラ砂漠以南のアフリカ諸国は教育や文化の分野で最も支援を必要としている。ユネスコ事務局長に就くと「アフリカに重点を置こう」と決めた。思い返すと、外交官生活の振り出しが西アフリカ勤務で、事務局長になって初の大きな会議はセネガルの首都ダカールだった。私の人生にとって象徴的なできごとといえるだろう。
セネガルの初代大統領を務めたレオポール・セダール・サンゴール氏は詩人としても知られる。事務局長になる...

第8代ユネスコ事務局長の松浦晃一郎さんは、国連傘下の国際機関トップを務めた数少ない日本人です。外交官として機密情報を入手したエピソードから、国際機関における大国の主導権争いや激烈な選挙戦まで、生々しい裏話を明かします。新型コロナウイルスによる危機で国際機関の重要性が再認識されているいま、真の国際人育成が急務だと説きます。