雪国を江戸で読む 森山武著 出版文化担った人々の熱気

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2020/8/22付
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日本経済新聞 朝刊
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寛政8年(1796年)正月、越後塩沢を出立、「風烈しく、道険阻にして吹雪は煙の如く巻に似たり」、あわや遭難かという危険を冒して、三国峠を越えた男がいた。名を鈴木儀三治、雅号を牧之という。豪雪地帯を活写した雪国の本『北越雪譜』の「著者」として知られる。厳寒の深雪で閉ざされた峠に挑むあたり、よほど強い意志と行動力の持ち主とみえる。

板本『北越雪譜』誕生には本づくりに精通した強力なパートナーが必要だっ…

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