日本蒙昧前史 磯崎憲一郎著 現実の歴史素材にした虚構

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2020/8/15付
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日本経済新聞 朝刊
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大阪万博の開幕、密林に逃亡していた日本兵の帰還、五つ子の誕生……。一見しただけなら、この作品の中には歴史的な事実が記されているように思われる。しかし、注意深く読み込んでいくなら、いずれも虚構であることが分かるようになっている。

たとえば、万博のシンボルであった太陽の塔。その先端、「黄金の顔」の右目の部分に入り込み、万博の中止を訴えた一人の若者。「目玉男」と呼ばれるようになるその男は、確かに北海道…

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