地獄の教え(5) 白毫寺「閻魔王坐像」
京都市立芸術大学客員研究員 加須屋誠

美の十選
2020/8/6付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

日本に現存する最古の地獄絵は、8世紀に鋳造された奈良・東大寺二月堂本尊光背の線刻画だ。しかし、そこには閻魔王(えんまおう)の姿は見えない。9世紀から11世紀にかけて京都・吉田寺や法成寺十斎堂に地獄の光景を描いた壁画があったことが知られるが、やはり閻魔王は描かれていなかった。ようやく12世紀になって中国から画像が伝わり、それをもとにして13世紀以降、日本でも地獄の統括者・閻魔王の姿が表されるように…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]