春秋

2020/7/31付
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日本経済新聞 朝刊
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あの雨にうたれたとき、痛かったことを覚えている。氷の粒を浴びたように。真夏だが、ひどく寒かった。白昼なのに周囲は真っ暗。両手を広げて自分の10本の指を見た。やっと確認できるほどの深い闇に感じられた。その人は、少年時代の鮮烈な体験を語ってくれた。

▼広島市の森重昭さん(83)。キノコ雲から注いだ「黒い雨」の記憶だ。2016年5月。広島平和記念公園を訪れ、慰霊碑に献花した当時のオバマ米大統領と抱擁を交…

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