奈良 祈りの美(5) 「忍性菩薩像」
奈良国立博物館学芸部長 内藤栄

美の十選
2020/7/7付
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日本経済新聞 朝刊
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忍性(にんしょう)(1217~1303年)は鎌倉時代に奈良、茨城の筑波、鎌倉を舞台に活躍した僧侶。忍性は没後、天皇より「忍性菩薩(ぼさつ)」の号を与えられたが、菩薩号は人々の救済に尽くした僧に贈られる称号である。

忍性は貧しい人や病人の救済に尽力し、その行動力は師の叡尊(えいそん)さえも感嘆させた。こんな話がある。奈良の北山に住む、歩行に不自由なハンセン病患者が市中で乞食をしたいのを知り、毎日背…

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