春秋

2020/7/4付
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日本経済新聞 朝刊
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「夏は夜」と枕草子はつづった。いま時分の東京では日の入りは午後7時をまわり、朝の4時半には日の出を迎える。お天道さまが空にいないのは9時間半ほどだ。作者の清少納言はホタルや雨を引き合いに、風情あるひとときを惜しむ気持ちも一文に込めたのだろう。

▼王朝の歌人も、またたく間に過ぎる闇夜に思いをのせた。才女の祖先は「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ」と残した。百人一首にある。沈む間も…

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