赤神諒「太陽の門」(132)

赤神諒「太陽の門」
2020/7/5付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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その他

ブランカは体じゅうを火掻き棒で打ち据えられた。ぐったりして動けなくなると、今度はルナがブランカに覆いかぶさって、代わりに打たれた。

「翌日の朝、体じゅうが痛くて目を覚ましたら、女中部屋にルナはいなかった。屋敷の池に浮かんでいるのが見つかったって……。それでも、あたしは泣かなかった。ルナと約束したから」

淡々と語るブランカの目に、涙が光ったように見えた。

かくも美しき国で、延々と繰り返されてきた悲劇…

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