朝井まかて「秘密の花壇」(146)

朝井まかて「秘密の花壇」
2020/7/1付
情報元
日本経済新聞 夕刊
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その他

〈あらすじ〉 蔦屋重三郎のもとでの本屋奉公を経て、曲亭馬琴は戯作の道に入った。町人の会田家に婿入りし、手習塾を開いて近所の子供に読み書きを教えつつ、蔦重の勧めで唐本小説に筋立てを借りる翻案に取り組んだ。

六章 婿入り 27

「結構です。曲亭さんの思う目次の稿をお起こしなさい」

重三郎に向かい、「有難うございます」と、頭を下げた。

「続きの稿も急いでくださいよ」

「おわかりですか」

思わず膝が弾んだ。…

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