朝井まかて「秘密の花壇」(140)

朝井まかて「秘密の花壇」
2020/6/24付
情報元
日本経済新聞 夕刊
共有
その他

六章 婿入り 21

山名洪氏(やまなひろうじ)が実方(さねかた)の廟(びょう)を暴いたことで、奥州に禍々(まがまが)しい霊魂雀(れいこんのすずめ)が飛散した。

三年後の応永十五年、足利義満公が逝去、それよりさらに四十八年の後の話である。

足利八代の将軍義政(よしまさ)公は御心風雅にましまし、ことさら茶を好んで金閣銀閣の高楼(こうろう)をしつらい、東山(ひがしやま)に住して世に東山殿と称ばれてい…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]