女性写真家の開拓精神(9) 石内都「ひろしま#5」
批評家 竹内万里子

美の十選
2020/6/16付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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全体にシワの寄ったドレスが広げられている。小さな花柄模様の全体は茶色くくすみ、一部に染みが見える。肩のあたりは破れて原形をとどめていないが、それが風になびいているようにも見え、不思議な解放感もある。

この写真を撮った石内都は1947年、群馬県桐生市に生まれた。くしくもこの連載の初回で紹介した日本初の女性写真家、島隆(りゅう)と同郷である。その後神奈川県の横須賀で育ち、70年代に写真家デビューした…

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