/

春秋

インドシナ半島から南にすらりと伸びたマレー半島。その中央部あたりの西側、アンダマン海に浮かぶプーケット島は、アジアで指折りのビーチリゾートとして知られている。淡路島より小さなこの島が1年間に海外から受け入れる観光客はおよそ1000万人という。

▼それだけに新型コロナウイルスの影響は甚大だ。ヒトの出入りが活発なためにタイでは最もはやく感染が拡大した地域のひとつとなり、ロックダウン(都市封鎖)の措置が導入された。ビーチは閉鎖され、最大の玄関口である国際空港も4月10日から閉じたまま。当初は5月に入れば再開としていたが、16日に延期された。

▼一方で先ごろ、ほっこりするニュースが現地から伝えられた。現生するカメの仲間としては最大級のオサガメの巣穴が、この20年のうちで最も多く確認できたというのである。観光客が減った結果、砂浜がカメたちに暮らしやすい環境になったらしい。絶滅が危ぶまれるだけに、保護に携わる人たちの喜びは大きいようだ。

▼やはり絶滅危惧種であるジュゴンの大群がタイ南部の海で確認され、悪名高い中国やインドの大気汚染が改善し……。コロナ禍が環境にプラスに働いているとする報告は多い。ヒトの営みが自然に負荷をかけてきたことを改めて痛感する。にわかに浮上した「新しい生活様式」の模索。感染対策だけにとどまらないのかも。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン