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「シェルパ」と道の人類学 古川不可知著

自然を畏れ 立ち現れる「私」

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初めての道を車で走るとき、カーナビに目的地を設定する。「5キロ以上道なりです」。音声案内に従って何の疑いもなく車を走らせる。そんな日常において「道」は所与のものだ。でも、本書の舞台であるヒマラヤの山道はそうではない。踏み跡の小道はたやすく崩れ、風雪にかき消される。登山客を案内する「シェルパ」たちは、消えた道筋を見出(みいだ)し、歩きながら道を作りだす。本書が描くのは、そんな「シェルパ」たちの営み...

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