役者と小道具一人二役 劇団☆新感線の妙な仕掛け
きちんとむちゃして笑いのために工夫 高橋岳蔵
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大阪芸術大学で舞台芸術学科の学生をしていた1987年、先輩に「ちょっと手伝って」と声をかけられたのが演劇との出合いだった。劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」という芝居で舞台に立った。そのときうっかり「小道具も手伝います」と言ってしまった。
以来、三十数年間、役者と小道具の"二刀流"を続けている。役者をやるときは「インディ高橋」を名乗る。演劇界にこうした二刀流はあまりいなくて、以前チェコの人形劇作家、ペ...
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