天坊昭彦(20)選択と集中
製油所停止 新日石と提携 上場へ自前主義を転換
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上場に向けた第1次中期経営計画は事業構造の改革、資産のスリム化、上場企業にふさわしい経営の仕組みの整備――の3つを目標に掲げた。
事業構造の改革ではこれからの出光の姿として、単独で続ける事業、他社と組む事業、やめる事業に整理した。すべての事業を出光だけで手掛ける自前主義の転換であり、一連の事業整理を2006年に予定する上場までに終えることを目指した。
重い決断となったのは、精製能力の削減と新日本石...
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出光興産は実業家の出光佐三氏が興した石油会社です。バブル経済の終わりとともに経営危機に陥った時、天坊昭彦さんは経営改革に立ち上がり、上場を果たして同族経営に終止符を打ちました。挑戦を続けた天坊さんが改革の舞台裏を含めて、波乱の半生を振り返ります。
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