新版画フリーダム(3) 山村耕花「四世尾上松助の蝙蝠安」
町田市立国際版画美術館学芸員 滝沢恭司

美の十選
2020/3/9付
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日本経済新聞 朝刊
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「与話情浮名横櫛」で、齢70を超えた四世尾上松助が演じる蝙蝠安(こうもりやす)をプロフィルの構図で描いた新版画。松助は門閥もなく歌舞伎の世界に入り、五世尾上菊五郎の弟子となった後に脇役の名人と呼ばれるまでになった役者。蝙蝠安は右のほほに蝙蝠の入れ墨をした無頼漢の登場人物で、松助の最大の当たり役であった。主演の与三郎を連れてお富の家を訪れ、無心する玄冶店の場面の演技は定評があり、天下一品とか折り紙…

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