大坪清(2)大阪生まれ
丁稚奉公から独立した父 やんちゃなガキ大将 算数は得意
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生まれは大阪・豊中で誕生日は1939年3月15日。男4人・女3人の7人きょうだいのちょうど真ん中の次男坊だった。磁器で知られる佐賀県伊万里市に大坪という地名がある。400年ほど前の「古唐津」の窯跡などが残る古い街で、わが大坪家はここから曽祖父の代に大阪へ出てきたと聞いている。
私の父は商売で身を立てようと、江戸期以来の豪商として知られた大阪の加島屋の流れをくむ食品問屋に丁稚(でっち)奉公。加島屋...

段ボール国内最大手、レンゴー会長兼社長の大坪清さんは住友商事入社2カ月余りで製紙会社に出向となります。早くから年長の経営者と渡り合い、住商では紙パルプ部門の大黒柱に。請われて社長に就いたレンゴーを大きく成長させた大坪さんが波乱に富んだ半生を振り返ります。