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西への出口 モーシン・ハミッド著

混然一体となった世界描く

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殆(ほとん)どの読者にとって移民や難民とは、新聞やテレビニュースの中の出来事だろう。同情はすれど、自分がそうなるとは想像だにしない。パキスタン出身の英語作家モーシン・ハミッドによる本作は、その幻想を容易(たやす)く破壊する。

物語の中心は、一組の男女。広告代理店と保険会社に勤めるサイードとナディアは、どこにでもいるような都市生活者のカップルだ。住む場所が、イスラム圏ということ以外ははっきりしないの...

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