伊集院静「ミチクサ先生」(150)

伊集院静「ミチクサ先生」
2020/2/12付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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その他

皆と松山の街へ吟行へも出かけた。

吟行は、散策をしたり、時には数泊の旅へ出かけて、皆が句作をすることである。松山は少し足を伸ばせば、美しい海、山河、極上の温泉があった。

高浜の海岸や勝山町の常楽寺、千秋寺、松山城まで出かけた。常楽寺には狸(たぬき)の像があった。松山城を築いた加藤嘉明が、東の守りとして境内に植えた立派な榎(えのき)に、狸が棲みついたと言われていた。

子規に二句、誉(ほ)められた。…

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