なにわの街角(7) 木谷千種「浄瑠璃舟」
大阪大学教授 橋爪節也

美の十選
2020/2/12付
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日本経済新聞 朝刊
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「大大阪」誕生による近代化は、半面で浪花情緒の喪失をもたらした。それを憂い保存しようとする動きから木谷千種(きたにちぐさ)(1895~1947年)は、「浄瑠璃船」でノスタルジックに浪花情緒を描く。

大阪の夏は大川に夕涼みの屋形船が浮かび、物売りや落語など芸能の小舟も出た。「上るり」の行燈(あんどん)に、太夫と三味線を乗せる浄瑠璃船。屋形船で良家の令嬢が聞き惚(ほ)れている。床本に書かれた台詞を読…

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