装いがまとう意(9) 歌川豊国(三世)「忠雄義臣録 第三」(部分)
綺陽装束研究所主宰 八條忠基

美の十選
2020/1/30付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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いわゆる赤穂事件の発端となった、江戸城・松之廊下刃傷の図。勅使接待役の浅野内匠頭が、指南役の高家肝煎・吉良上野介に切りつけた有名な場面である。

描かれた衣服は、浅野は「熨斗目(のしめ)小袖長袴(ながばかま)」、吉良は「大紋」、浅野を制止する梶川与惣兵衛は「肩衣半袴」であるが、これは明らかに城中の服制に反している。幕府では1615年から行事ごとの服制を細かく定め、勅使接遇などの重要な儀式には「装束…

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