管理貿易とは 国家の統制、世界で強まる
きょうのことば

2020/1/17付
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管理貿易 国家が直接的に貿易を統制すること。具体的手段には輸出入の許可制、相手国や数量の制限・割り当て、決済手段の規制などがある。一般的に関税制度は含まれない。例えば輸入規制は貿易赤字を抑える効果を期待できる半面、消費者は海外の製品を購入する機会が少なくなる。1970~90年代に対米貿易摩擦が激化した日本では、自動車などの「輸出自主規制」がとられたこともある。

国家の統制がない自由な貿易をめざし、世界貿易機関(WTO)が中心となって仕組みづくりを進めてきた。保護主義が第2次世界大戦につながった反省から1948年に関税貿易一般協定(GATT)体制が発足した。GATT第11条やWTO協定では、原則として数量制限を禁止している。

WTOによると、2018年10月中旬からの1年間で加盟国が新たに導入した輸入制限措置の対象貿易額は、7469億ドル(約82兆円)と前年同期比で27%増えた。米中貿易戦争だけでなく、世界で保護貿易主義的な傾向が強まっているとの指摘が多い。

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