新年の愉しみ十選(9) 歌川豊国「風流てらこ吉書はじめけいこの図」
太田記念美術館主幹学芸員 渡邉晃

美の十選
2020/1/16付
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日本経済新聞 朝刊
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書き初めは古くは吉書初(きっしょぞ)めとも言い、もともとは宮中で行われていたものが、江戸時代には寺子屋の普及により、庶民にも広まった。画面左ではコの字形に天神机が並べられ、寺子たちがお手本を見ながら、手習いに励んでいる。助手に運筆を助けてもらう子供や、もう飽きてしまったのか、大きなあくびをしている子供もいる。

画面右で杯を受けるのは、寺子屋の女師匠であろう。背後の机や棚には、筆や半紙、硯(すずり…

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