新年の愉しみ十選(8) 鳥居清長「正月遊び」
太田記念美術館主幹学芸員 渡邉晃

美の十選
2020/1/15付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

武家の屋敷であろうか。女性たちによる、正月のさまざまな遊びの様子を描いた作品。画面上に掲げられた額には「娯楽亭」の文字が見える。手前の庭では、振り袖の娘と少女が羽根突きを楽しんでおり、中空に浮かんだ羽根に視線を向けている。羽根突きは、室町時代には宮中で行われていたとされ、江戸時代には正月の女子の遊びとして広まった。

縁側に座るのは手鞠(てまり)を持つ少女。画面右では室内犬が毬(まり)にじゃれてお…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]