朝井まかて「秘密の花壇」(7)

朝井まかて「秘密の花壇」
2020/1/11付
情報元
日本経済新聞 夕刊
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その他

序章 立春の庭 7

読本の作者といえばなぜか、身がみっしりと詰まったような小兵(こひょう)を想像するらしい。大柄な男は頭の血の巡りが悪いとの思い込みであろう。

そのせいで、若い時分は随分と損をした。奉公先から大足軽役を押しつけられそうになったこともあるし、相撲部屋から力士にならぬかと誘われたことも一度や二度ではない。とんでもない。

裸の稼業など、誰がするものか。他人の前で裸を晒(さら)すのが嫌…

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