胡堂と啄木 郷原宏著 作家と歌人 不思議な共通点

2020/1/11付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

実に面白く胸おどるような思いにさせる文学的評伝である。主人公の人格の形成を描く小説にビルドゥングスロマン(教養小説)があり、ゲーテやシラーなどのドイツ文学が有名だが、これは岩手県の盛岡の同じ中学で青春を過ごしたふたりの少年が、明治・大正という近代日本の疾風迅雷のなかで、文学者として成長していくところを描いている。事実は小説より奇なり、いや小説より面白い。

まずこのふたりの取り合わせである。「銭形…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]