新年の愉しみ十選(5) 喜多川歌麿「『和歌夷』より太神楽の図」
太田記念美術館主幹学芸員 渡邉晃

美の十選
2020/1/10付
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日本経済新聞 朝刊
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正月の風物詩、獅子舞を描く。喜多川歌麿が手がけた「和歌夷(えびす)」という狂歌絵本に収められた一図。和歌夷とは若夷、元日の早朝に売られた、恵比須神像を摺(す)った縁起物の札のこと。新春を寿ぐ狂歌とともに、さまざまな身分の人々の正月風景が五図(宮廷の正月、武家の正月、猿曳(ひき)、雪中の年礼、太神楽)収められている。

本図は太神楽を題材としたもので、武家の庭で太神楽の芸人が獅子舞を披露し、周りには…

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