2020年代の針路(4) 人びと束ねる「社会」呼び戻せ
苅谷剛彦 オックスフォード大学教授

経済教室
コラム(経済・金融)
2020/1/9付
情報元
日本経済新聞 朝刊
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ポイント
○戦後日本は経済成長中心の国家主義追求
○抽象的な理想と安直な推論で政策を立案
○社会の様々なカテゴリー選択問題重視を

今から40年前、一つの政策文書が提出された。大平正芳首相が招集した政策研究会の報告書である。日本が西欧先進国に追いついたことを高らかに宣言し、「高度産業社会として成熟した日本は、もはや追いつく目標とすべきモデルがなくなった」との自己認識を示した。そして「これからは、自分で進む…

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