片耳で音に遊んだ俳人、生涯しのぶ近江路の雨
阿波野青畝を研究、成果を本に 川島由紀子

カバーストーリー
2020/1/9付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

琵琶湖に面して建つ浮御堂(うきみどう)(滋賀県大津市)は近江八景の一つに数えられる名所だ。以前近くに住んでいた私は子どもを自転車の後ろに乗せて〈さみだれのあまだればかり浮御堂〉と口ずさみながら堂の前をよく走り過ぎた。屋根から四方の湖面に雨粒がぽたぽたと落ちる。ア音と濁音の響きが、子育てに忙しかった私にとってふっと心遊ぶひとときとなった。

この句を詠んだのが俳人、阿波野青畝(せいほ)(1899~1…

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]